『なつぞら』最終回!

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ついに最終回を迎えたNHK連続テレビ小説『なつぞら』

4月の放送開始時期にバタバタしていて、肝心のなっちゃんの幼少期シーンを見逃してしまったのですが(涙)その後は毎日欠かさず観ておりました。

朝ドラ100作目という記念作品だけあって、歴代のヒロインが次々登場したり、とても豪華な配役でしたし、アニメ制作が題材という事で

あれ?『半分、青い。』と似てない?

と思ったのですが、『なつぞら』はちゃんとアニメ制作を貫き通してくれて良かったです(笑)

 

最終回はかなり詰め込んだ感がありましたが、モヤっとした点もなく、皆幸せな未来が待っていそうな感じに終わったので良かったなぁと思います。

 

では、ちょっとずつ感想を。

 

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じいちゃんという『第二の主役』

『なつぞら』に登場する人物は皆大事な存在ですが、やはり一番に特筆すべきなのは、草刈正雄さん演じる「じいちゃん」(泰樹さん)かと。

そもそも見た目からして「こんなおじいちゃんがいたらいいのに…」という格好良さですが、厳しいながらも愛情があって温かくて、言葉数は少ないのに、なっちゃんの転機にはいつも頼りになる一言をくれる大事な存在で…じいちゃんが出てくると一瞬たりとも目が離せませんでした。

なっちゃんだけではなく、咲太郎や千遥にも「おかえり」と家族として接していたのも印象的でした。

どんどん歳を取って丸くなってくる姿がちょっと寂しくて、最後の方はじいちゃんが出てくるだけで涙が出そうでしたね…。

でも、最後の台風の時や天陽君の畑を手伝っているときのじいちゃんの目が輝いていて、最後にじいちゃんのいきいきした姿を見られて良かったです。

 

なっちゃんの家族

咲太郎・千遥・信さん・お父さん

再開したばかりの頃の咲太郎はいつも場を引っ掻き回してばかりでしたが、最終的には戦争中のように「頼れるお兄ちゃん」になっていて、格好良かったです。

そして、なつとは違い、あまり境遇に恵まれなかった千遥ですが、置屋のおかみさんとか、お義母さんとか、所々で救いの手が差し伸べられてきて良かったなと感じます。

それにしても、清原果耶ちゃんの演技力が素晴らしすぎますね。あの若さで、母親になっていろいろ背負った雰囲気を醸し出せるのに驚きです。『透明なゆりかご』の時から注目していますが、きっといつかヒロインとして朝ドラに出演されるのでは…と思う演技力です。

そして血の繋がりはありませんが、いつも奥原家のために尽くしてくれる信さん。信さんがいてくれたからこそ、奥原家のきょうだいがまた笑顔で暮らせるんだなと思うと、やはり家族と呼ぶべき存在ですよね。

さらに、最後まで姿を現さなかったお父さんの内村さん。(でもあの回想シーンの後ろ姿は内村さんだったんでしょうか?)『あさイチ』でナレーションの裏側を語っていた時に、「本当のお父さんのような気持ちで涙が出そうになりながら語っていた」とおっしゃっていたのが素敵でした。

『LIFE!』でのなつぞらコントでも、「イッキュウさんからのプロポーズを内村さんに報告しないとダメ」としつこく言っていたので、それも親心から来ているのかなと思い、微笑ましくなりましたね。

柴田家の人々

そもそもあの混沌とした時代に「お父さん同士が友人」というだけで温かく迎え入れてくれただけでもすごいのに、ちゃんと自分の子供として愛情深く接していたお父さんとお母さん、そしてきょうだい達が本当に素敵でした。夕見ちゃんとは全然性格が違うのに、言いたいことを言い合えていて、本当の姉妹みたいで微笑ましかったですね。

イッキュウさんと優ちゃん

最初にイッキュウさんが登場した時は、

このキャラは最終回まで好きになれないかもしれない…

と思いましたが、段々と家族のために尽くし、表情が柔和になっていくのを見て、最終的には

素敵な旦那さんだわ~!

と思うようになりました。なっちゃんへの愛情も深かったですが、優ちゃんへの愛情がとても感じられる良いパパだったなと。時代を考えると、今ほど男性が育児に積極的ではなかった時代なのではないかと思われますが、なっちゃんがあんなに忙しい状態でも優ちゃんがあんなにいい子に育ったのは、イッキュウさんの力が大きいんだろうなと思います。

優ちゃんもかわいかったですね~。寂しい思いもいっぱいしていると思うのですが、いつもニコニコしていて、大人達はあの笑顔にだいぶ救われたんじゃないでしょうか。

 

十勝の人たち

皆さん、十勝の大地のように広い心を持った優しい人たちばかりでした。

菊介さん達も、まるで家族のように接してくれていましたし、雪月一家も欠かせない存在でした。

そして、TEAM NACSが全員集合したのも感激しました。最後に大泉洋さんが出られて良かった…。

でも、一番の主要人物といえば天陽くんですよね。最初から最後まで、ずっとなつの一番の同志でした。良い感じだった二人ですが、恋人同士になることがなくて良かったのかなと思います。だからこそいつまでもお互いを高めあえた「大事な人」という位置づけでいられたんじゃないかと。

そう素直に思わせてくれた、奥さんの靖枝さんの献身ぶりも素敵でした。最後に「なっちゃん」「やっちゃん」と呼び合う姿、感動しましたね。

 

東京の仲間たち

咲太郎のせいで最初煙たがられていたなつですが、やはり亜矢美さんが受け入れてくれたところから、いろいろな歯車が回りだしたなと思います。無理をしていたところもあったのでしょうが、あの亜矢美さんの明るさは皆を救うし、見ている私も元気になりましたね。

そして、アニメ現場の仲間に恵まれたのも本当に良かったなと思います。なっちゃんに才能があったという理由もあると思うのですが、忙しくてギスギスしそうな現場なのに、皆が手を差し伸べてくれたのはなっちゃん自身にも周りの人にも優しさが溢れていたからなのかなと思います。

個人的には仲さんを最終回近くでもう一度出して欲しかったですね。仲さんがなっちゃんを相当買ってくれたから、アニメの道に入れた訳ですし。ただ単に素敵な井浦さんが見たいという理由もありますが…(笑)

あとは麒麟川島さん演じる下山さん。下山さんというムードメーカーがいたからこそ、皆前向きに進めたのではないかと思います。

 

『大草原の少女ソラ』と名作アニメたち

いろいろな名作アニメを生み出してきたなっちゃんですが『なつぞら』で核になったのが『大草原の少女ソラ』。

『大草原の少女ソラ』を全編観たい!

と思ったのは私だけではないはず…。少ししか流れていませんが、素敵なお話でした。

カスミさんの主題歌もとても素敵でしたね。ムーランルージュで歌っていた大人の雰囲気と、子供向けの明るい歌の雰囲気の振り幅が凄いなと思います。カスミさん役の戸田恵子さんが以前、「昔は演歌歌手だった」とバラエティ番組でお話されていたので、大人の歌も歌えて、アンパンマンも歌える戸田さんはやはりカスミさん役として適役だったんですよね。

ソラのアニメは、私が昔観ていた『世界名作劇場』のアニメと同じ感じがして、とても懐かしかったです。劇中では『ミルコスまんが広場』という名称でしたが、実際はカルピスがスポンサーだったんですね。私が観ていた時代は、ハウス食品がスポンサーに代わっていましたが…。

ちなみに『牧場の少女カトリ』とか『小公女セーラ』あたりをど真ん中で見ていましたが、再放送もよくやっていたので『フランダースの犬』とか『赤毛のアン』あたりも大好きでしたね。

日曜日の夜に放送していたのですが、家族そろって名作アニメを観るのが習慣でした。いい時代でしたねぇ…。自分の子供たちにも見せたいくらいの名作ばかりでした。BSでもいいから再放送してほしいです。

考えてみたら『となりのトトロ』も私が小学生の時の映画なのに今の子供達も大好きなんですから、良いアニメはいつ見ても良いんですよね。

最終回では、マコさんが新しい企画の話をしていましたが、あの時持っていた本は『母をたずねて三千里』の原作のようですね。私も親にビデオを買ってもらって何度も観たアニメなので、そこに繋がっていくのが嬉しかったです。ちなみに今や絶滅したベータマックスのデッキで観ていました(笑)

そして『火垂るの墓』のようなアニメも出てきましたが、きっとイッキュウさんの描いた世界は火垂るの墓と違って皆生きていて、家族の幸せを描いたものになっているんだろうなと思います。

 

スピッツの『優しいあの子』

初めてこの曲を聴いた時、

なんてこのドラマにピッタリな曲なんだ!!

と思いました。

なっちゃんや十勝のことがこの短い歌の中で表現されていますが、それだけではなく、聴いている人の日常にも当てはまるような歌詞にもなっていますよね。

しかも、マサムネさんの歌声とバンドの柔らかい音が朝から優しい気持ちにさせてくれて、毎朝聴くのがとても楽しみでした。

うちの子供達もカラオケで歌うほど大好きな曲です。

スピッツといえば、私が高校時代に爆発的に人気になって、特に熱狂的なファンではなかった私も『ロビンソン』のCDを買ったほどでした。(ちなみに懐かしの8cmCD)なので、スピッツの楽曲を聴くとなんだか甘酸っぱい気分になるんですよね。

 

ワーキングマザーなつはロールモデルとなったのか?

さて、『なつぞら』の大部分を好意的に観てきた私ですが、優ちゃんが産まれてからの働き方には

そんなにうまく行くわけがなかろう…

とツッコミながら観ていました。

なっちゃんがアニメ界にとって唯一無二の存在なのはわかります。

でも、旦那さんが在宅でお仕事をして、肉親ではなく元同僚が夜遅くまで預かってくれて、実家のお母さんが泊まり込みで来てくれて…なんて一般的にはかなり難しい話ですよね。

なっちゃん自身は子供の病気だとか、育児と家事の両立で仕事が思うようにできなかったという壁に立ちはだかるシーンがあまりないし、優ちゃんが物分かり良すぎて(たぶん描かれていたのだと思いますが、実際あんな甘いものではないので)ワーキングマザーの視聴者が共感できなかったんじゃないかなと思います。

なので、ロールモデルとか問題提起とかではなく、ワーキングマザーという要素はあくまでも物語のひとつの背景に過ぎなかったのかなと感じました。

 

なっちゃんの「愛され力」の高さ

結局、十勝の人々に受け入れられたのも、アニメ界で活躍できたのも、子育てに協力してもらえたのも、なっちゃんに「愛され力」があったからかなと思います。

「なっちゃんのために何かしたい、助けたい」。そう思わせる人柄があったのかなと。

そして、愛されてきたからこそ、咲太郎や千遥を幸せにできたのでしょうし、周りの人のことも幸せにできたのかなと思います。

これまでのなっちゃんを振り返ると、大変なこともいっぱいあったのに、悲しい顔より笑った顔の方が印象的で、幸せなイメージの方が強いなと私は思うんですね。

だから、この物語を温かい気持ちで見てこれたのかなと。

広瀬すずさんが出ているバラエティなどを観ていると(私が観た限りなので、そうではない一面もあったりするのかもしれませんが…)あまりネガティブなことをおっしゃってるイメージがなく、明るい笑顔で皆を幸せにするなっちゃん役はピッタリだったんじゃないかなと思いました。

 

紅白に期待!

という訳で『なつぞら』が終わり、かなりロスになっているので、

年末の紅白で『なつぞら』祭りやってくれないかな~

と今から期待しています。

我が家の子供達も大好きなドラマだったので、ぜひまた『なつぞら』にまつわる番組を放送して欲しいなと思っています!!

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