これを書いているのは2020年4月上旬。私の住んでいる場所は緊急事態宣言の真っ最中です。
子供達の学校はゴールデンウィークまで休校が延長になり、それに合わせて子供二人が習っていたピアノ教室も完全閉鎖になってしまいました。
3月中は一応開講していたのですが我が家は休ませてもらっていたので、全然レッスンに通えていない状況で…。
私自身がピアノ経験者なので代わりに教えていたのですが、やはり親が教えると子供も言う事を聞かないし、だらけるし、親もイライラしちゃって進まないんですよね。
発表会も近いし(発表会自体できるかどうか難しい状況ですが)、せっかく続けているレッスンに穴が開くのも嫌だなぁと思い、先生にオンラインレッスンができないか相談してみたところ、快諾してくださいました!
当初は子供達の練習動画を録画して送信し、それに対して先生から言葉なり動画なりで返信を頂いていたのですが、通話の形式でリアルタイムにやり取りした方がレッスンっぽくなるんじゃないかなと思い、ビデオ通話方式のレッスンに変更しました。
これがなかなか良かったので、どんな感じでやったのかご紹介したいと思います。
まずは三脚を購入
最初は私がスマホで撮影する方式を取っていたのですが、子供達が

ママが近くで撮影してると圧をかけられてるみたいで嫌だ!!!
というので、急遽三脚を購入することにしました。
撮ってる方も長時間姿勢が固定されて辛いですしね。
幼稚園や小学生のお子さんがいらっしゃるご家庭だと、運動会や発表会用で既に用意しているケースも多いんじゃないかと思いますが、我が家は今までその都度見える場所に走って行って撮るスタイルだったので、三脚がなく…。
オンラインレッスン用じゃなくても、今後使えそうなので買ってもいいかなということで。
という訳で、値段が安くて、レビューの評価が良さそうなのはないかな~と探して辿り着いたのがこちら。
というか、本当はこちらの高さがある方を注文していたつもりが間違えて低い方を注文していたという…。
今このリンクを貼る時点でやっと気づいたという凡ミス(笑)
サザエさんと並ぶレベルで普段からいろいろやらかす私です。
とりあえず中身は一緒だと思うので、入っているもののご説明を。
まず袋。肩掛けできるようになっているので持ち歩きにも便利です。
一番低い所でこんな感じ。
座って使う場合はこのくらいの高さがベストかなと思います。ネジ穴のあるカメラの場合、こんな感じでネジ止めして使えます。
MAXに伸ばすとこのくらい。こちらは106cmのタイプなので、130cmのタイプだともう少し高くなりますね。
スマホを取り付けるとこんな感じになります。
普通のカメラはアタッチメントなしで取り付けられますが、スマホはこの写真の下の方に写っているアタッチメントをネジで取り付けて使います。スライドしてスマホを挟むので、割と大きめのスマホでも挟めそうです。
上に写っているアタッチメントはGoPro用。私は持っていないのでどんな感じになるかわかりませんが…
右に写っているのがBluetoothリモコン。説明書が英語なのでなんとなくで操作しましたが、スマホのBluetoothをオンにして、リモコンのスイッチをオンにしただけで繋がったので難しくはなかったです。まぁ、ビデオ通話で使うので手動で操作するんですけどね…。
ちなみに水平器も付いています。
正直、値段が安かったのであまり期待していなかったのですが、角度の微調整もしやすいですし、ぐらつきもないので、なかなか優秀です。
脚の長さも三段階調節できるので、高さの調整もしやすいですしね。
三脚を立てる位置(撮影する位置)はどこがベスト?
そして、この三脚をピアノにセッティングします。
私がやってみた感じでは、真後ろに置いて弾いている人の頭上くらいの高さで取るのがベストだったのですが、何せ間違って低い方を注文しちゃったもので、頭上まで伸びず…。
という訳で、弾いている人の斜め後ろあたりに置いて手元だけ映るようにしたのですが、先生が見た感じ、それでも十分指使いがわかるとのことで一安心。
だいたいピアノは壁寄りに設置していると思うので、向かい側から撮ることはないと思いますが、相手から見て鍵盤が逆さにならないように、できるだけ平行に置くのがポイントです。
できるだけ近くに置いて手元をズームしようと思ったのですが、下の子はまだ音の移動が少ないのでそれでもOKなのに対し、上の子はオクターブが上がり下がりする曲を弾くので、あまり近すぎてもダメなことがわかりました。
鍵盤を隅から隅まで使うような上級者の方は大変かもしれませんが、うちの子(小学校低~中学年)くらいだと4~5オクターブ分程度ギリギリ映る程度でちょうどいいのかなと思います。
ちなみに、結構電池を消費すると思うのでレッスンまでに充電完了させておくこともお忘れなく…。
LINEビデオ通話を繋いでみた!通話品質は…?
設置が完了し、いよいよ先生とLINEでビデオ通話を繋いでみました。感想は…。

おぉ!意外とスムーズにやり取りできる!!
幸い先生が機械に強い方なので「もしLINEでうまくいかないようであればSkypeとかZoomとか他のツールでも試してみますか」という話も出ていたのですが、LINEでも遜色なくやり取りができました。
なぜLINEなのかと言われると普段先生と休みの連絡などで使っているから、というそれだけの理由なのですが…。でも恐らく他のツールでもだいたい同じかなと思います。
これは先生と私の間での話で個人的な想像でしかないのですが、ツールがどうこうというより、お互い光回線で繋いだからスムーズだったのかな、と考察しています。
どうしても多少のタイムラグは生じるため、うちの子が弾いている最中に先生が指番号を言ったり、階名で歌ったりするとずれてしまい混乱するようだったので、それはせずに引き終わってから解説をしてもらう形にはなってしまいましたが…。
でも声が聞こえにくかったり、音が割れたりすることもなく進めることができました。
オンラインレッスンのメリット・デメリット
「一度やってみて難しいようならオンラインレッスンはやめよう」という話になっていたのですが、実際やってみた結果

この感じなら続けられそう!
ということになり、来週以降もこの形でレッスンをすることになりました。
ここで、私が感じたオンラインレッスンのメリット&デメリットを挙げてみたいと思います。
【メリット】
・三密を避けられる
・先生に月謝をお支払いできる
・リアルタイムで苦手ポイントへのアドバイスが受けられる
・送り迎えの手間が省ける
・遠くにいる先生のレッスンも受けられる
【デメリット】
・タイムラグができるので先生と生徒同時進行が難しい
・意志の疎通が図りにくい
やはり生徒側としてもレッスンは受けたいし、先生も不可抗力によってレッスンができない状況が続いている訳ですから、違った形でも「レッスン」を成立させたかったんですよね。
我が子を教えてくださっている先生はどうかわかりませんが、一気にレッスン収入がなくなって困っている先生の話も耳にしたので、できることなら月謝をお渡しできる状況が作れたらと。
ちなみに我が家は先生のお家が近いので、散歩がてら行って「先生、今ポストに月謝入れたので受け取ってください!」というLINEを送るという原始的な方法で受け渡ししていますが、ネットバンキングで振り込みしても良いでしょうし、いろいろ方法はありそうですよね。
そして子供の習い事の送り迎えって結構大変なんですよね…。特に雨の日とか、子供が小さかったりすると。それがないので楽だなと思います。送り迎えがない分、子供がレッスンを受けている間に親は家事をする…ということも可能だと思うので、お仕事でお忙しいご家庭にも向いているんじゃないかと思いますね。
あとは我が家の話からは少しそれますが、ちょっとマニアックな習い事や、あまり使われていない言語のレッスンなど「先生があまりいないし、いても遠くて習いに行けない」という場合にもオンラインレッスンは使えますよね。
デメリットについては、画面に全部を映しきれる訳ではないですし、手取り足取りというアクションができないので、やはり不自由を感じてしまう部分があるのも事実かなと。
ですが、レッスンをずっと休むことを考えたら大したデメリットではないと感じました。
これからオンラインレッスンを始める方&検討中の方へ
我が家のようにピアノのレッスンだと比較的やりやすい気がするのですが、よく考えてみると他にもオンラインレッスンできる習い事って結構あるんじゃないかなと思います。
私が思いつく限りだと、ピアノ以外の楽器のレッスンもそうですし、英語をはじめとした言語のレッスン、習字、そろばんあたりもできそうな気がします。
運動系でも場所があるなら野球の投球とかテニスの素振りのフォームをチェックしてもらったり、ヨガやピラティスもできそうですよね。
なので、今レッスンができなくて困っている先生、生徒さんが大勢いらっしゃると思うのですが、一度チャレンジしてみても良いんじゃないかなと思います。
もし三脚がなくても何かスタンドになりそうな物で代用したり、家族の誰かに撮影してもらったりもできるでしょうし。
個人の教室ではなく、大きな組織の教室だと厳しいでしょうが…。
そして全部のレッスンがこの方式でうまく行くわけではないので、その場合はリアルタイムではなく動画の送り合いにしてもいいかもしれません。
機械が苦手でも、動画をLINEとかメールに添付するくらいなら頑張ればきっとできるはず…。
ちなみに私がひとつ気になっているのが、3月中にボランティア状態で無料でレッスン動画をUPされていた先生方をたくさん見掛けたので、それをきちんと収益化する形に移行しないと、これが長引いた時に辛いんじゃないかなと。なので動画UPして終わりじゃなくて、それに対してアドバイスを行える形だと「レッスン」として成立する形になっていいのかなと思っています。
ちなみに我が子はダンスのレッスンも受けているのですが、こちらはオンラインにするのが難しそうなんですよね。そもそも画面が小さくなるのでグループレッスンは厳しいのと、普段は皆で鏡の方を向いて踊っているので、先生は鏡越しに生徒の踊りを確認できますが、オンラインだとそれが難しいですし、動画のやり取りでレッスンするにしても、生徒側にお手本動画を流すスマホ(またはパソコン)と録画するスマホの2台機械が必要になるし、人数の多いダンスレッスンでそれをやるのはちょっとハードルが高いかなと。
でも我が家はパソコンがあって機械2台が使えますし、できないことはないと思うので、この状況が続いて先生が全然レッスンができない状況が続くようならダンスの方も個別にお願いしても良いかな?と考えているところです。
ちなみに「時間ができたから普段受けられないレッスンを受けてみたい」という生徒さんとか「レッスンが減った分、オンラインの単発レッスンを開きたい!」という先生は「ココナラ」というサービスを使うのも良いのではないかと思います。
試しに検索してみたら、オンラインレッスンしている先生も結構いらっしゃるようなので…。
早急にこの状況が落ち着くことが一番望ましいのですが、この先どうなるかわからないので、出来ることを少しずつやっていかないと…。と思っている今日この頃です。
安心していつも通り学校やレッスンに行ける日が早く来ますように。